事例紹介

ファシリティマネジメント(企業・団体等が組織活動のために施設とその環境を総合的に企画、管理、活用する経営活動)の優れた事例をご紹介します。

◆ 武蔵野市、公益財団法人武蔵野生涯学習振興事業団
Musashino City,Musashino Lifelong Learning Promotion Agency Foundation
【ひと・まち・情報 創造館 武蔵野プレイス - 「アクションの連鎖」 -】
第12回(2018年)日本ファシリティマネジメント大賞 最優秀ファシリティマネジメント賞(鵜澤賞)

武蔵野市立の旧西部図書館を武蔵境駅前に移転拡充し、図書館、生涯学習センター、市民活動センター、青少年センターなどの複数の機能を積極的に融合させた複合施設の活用に関する応募である。図書や活動を通して、ひとが出会い、知識や経験を共有・交換しながら、知的な創造や交流を生み出し、地域社会(まち)の活性化を深められるような活動支援型の公共施設をめざしている。青少年だけの利用スペース、会話のできる子供連れのスペース、社会人用の有料コワーキングスペースなど活発な活動を誘発する施設運営は、高く評価できる。施設計画のブリーフィングの成果として、カフェなどニーズに裏付けされた施設と開館時間の長い運営などがあり、6年目で、累計利用者数が1,000万人を超える。

◆ 多摩医療PFI株式会社Tama Medical PFI Corporation
【創造的FM手法による公民のパートナーシップの実現 - 我が国最大の病院PFI事業 -】
第12回(2018年)日本ファシリティマネジメント大賞 優秀ファシリティマネジメント賞

東京都立多摩総合医療センター(789床)、東京都立小児総合医療センター(561床)2院による複合医療施設に関するFM事例の応募である。東京都がSPCに包括委託を行うPFI事業で、日本の医療施設PFIでは、最大の規模となる。SPCは、病院経営、医師・パラメディカルの人事など医療コア業務をのぞいて、施設管理、情報管理、病院運営サービス、医療器材管理、経営支援などのサポート業務を包括的にPFI事業として受託している。開院以来7年間の運営実績があり、医業経営の支援、情報管理を含む運営のBPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)体制は、よく整備されており、医業を支援するサポートサービスとして、経営に貢献している。また、BCP対応、CO2削減などで、大きな効果をあげている。

◆ キユーピー株式会社kewpie Corporation
【グループ協働を促進するFM - その会話から生まれる 未来とつながる -】
第12回(2018年)日本ファシリティマネジメント大賞 優秀ファシリティマネジメント賞

2013年に竣工・開設した同社の研究開発拠点、仙川キユーポートの活用に関する応募である。同社のファシリティは、2016年に渋谷本社(市場づくり)、仙川キユーポート(ものづくりと新価値づくり)、中河原研修センター(人づくり)の3機能に統合再編成された。仙川キユーポートでは、4年間の運営実績がある。同オフィスは、研究開発の拠点と同時に、19社あるグループ会社のオフィスでもある。経営方針を受けてグループ各社が協働して商品開発に臨む場として機能しており、経営に貢献している。オフィスと研究施設を交互に積層したスタッキング、内周と外周の二重の平面計画など、施設プログラムがよくできている。運営体制は、19社の会議体中心で、FMを担当するキユーポート部スタッフは、本社の人員で、キユーポートのめざす姿(=グループ協働)の推進役や働きやすく成果の出しやすいオフィス環境づくりを担っており、グループアドレスによるワークプレイスの活用などで効果を発揮している。今後必要となる、建物の計画的保全を含めたFMの統括マネジメント体制の発展・充実を期待したい。

◆ 魚町サンロード商店街協同組合Sunroad Uomachi Shopping street
【魚町サンロード商店街におけるリノベーションまちづくり事業 】
第12回(2018年)日本ファシリティマネジメント大賞 特別賞

北九州市の都心に近い商店街におけるまちづくりに関する応募。国家戦略特区認定、公道の商業利用、アーケード撤去とまちのリノベーション、民間まちづくり会社、道路管理まで含めたエリアマネジメントなどの手法を商店街の住民参画で実現し、運営を続けている。実績としては1年間程度、撤去したアーケードもまちづくりとしては狭い範囲にとどまるが、裏通りの商店街の暗い、不安全というイメージの払拭に成功している。まちを愛する住民の支援、北九州市など公的機関の支援、表の商店街とつなぐ役割をもつピッコロ3番街との連携など、近隣のリノベーションと併せて、まちの活性化に貢献している点を評価したい。道路の活用が対象という、FMの概念を超える応募で、特別賞となった。

◆ 株式会社スペースRデザインSpace R Design Ltd.
【築100 年を目指すビンテージビル「冷泉荘」におけるFM の取組み】
第12回(2018年)日本ファシリティマネジメント大賞 特別賞

1957年竣工の賃貸アパートであった冷泉荘のリノベーションと活用に関する応募である。改修後は、賃貸オフィスだけでなく、貸スペースを設けてアートイベントなどに活用している。原状回復なしとする契約により、アート系、自由度を好む利用者の入居を後押ししている。また、管理人が常駐し、入居者同士をネットワークし、施設活用のイベント企画などを担当し、愛情をもって活用を促している点が特色である。再生・活用のFM事例としては、なるべく手をかけず、当初の感じを維持したいという意図のようであるが、旧賃貸アパート時代の悪いイメージを取り払い、明るく、親しみやすいものへの変革は成功している。また、建て替えではなく、築60年におよぶ建物を活用する施策を選択して、アートやリノベーションの情報発信を行っていること、近隣のイメージ変革、まちづくりにも貢献していることを評価したい。

技術賞 リユース・パートナー株式会社 原状回復研究所 - 遊休資産の利活用 -
功績賞 早稲田大学理工学研究所・公共所有不動産の経営研究(MoRE) 公共施設マネジメントを実行に移すための解説書
功績賞 日本郵政株式会社 本社移転推進室長 齋藤 隆司 氏 FM推進につながる発注者改革 への提言(学位論文)
奨励賞 富士ゼロックス株式会社 全社事業所施設ファシリティの統括管理活動の実践
奨励賞 株式会社リンクアンドモチベーション ファシリティマネジメントによるエンゲージメント経営の実践
奨励賞 株式会社リクルートホールディングス 時代を先取りする働き方変革を推進・進化させるFM
奨励賞 株式会社三技協 新社屋による全社員の交流力・創造力・発信力を高める働き方改革
奨励賞 阪神高速技術株式会社、かいせき屋倶楽部 LCM支援システム共同開発による計画保全業務の実践と運用

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